■描写 R05012

京都アートスクール
artschool of kyoto
※課題は変更になる場合があります。
問題
  • 用意されたモチーフと想定モチーフを描写しなさい。
モチーフ
  • キッチンタオル1巻、りんご(各自準備)、想定の立方体
制作条件
  • 立方体は、白い画用紙で正確に作られた中空の立方体であり、大きさは一辺が20cmであるものとする。
  • 立方体は、机上に配置した状態で描くこと。宙に浮かせたりすることは不可能とする。
  • キッチンタオルは、ロールから一部を切り離して、折る、曲げる、破るなど自由。
  • りんごは加工しないこと。
制作用紙
  • 四つ切画用紙
制作用具
  • 鉛筆描写用具一式
制作時間
  • 5時間
課題テーマ
  • モチーフ構成/構図
解説
  • モチーフ構成
    複数のモチーフを描く時、どんなことを考えて構成すれば良いのでしょうか。考え方のポイントとしては以下の通りです。今回の課題では、構成についてより積極的に考えてもらうため、モチーフの一つに、想定モチーフを加えています。
    • 面白み =作品テーマ
      • モチーフの特徴をふまえ、魅力的になるよう関係づけます
      • どのような魅力かはよく考えてほしいのですが、モチーフをよく観察して性質を知ること、他モチーフと比較するということが前提となります。
    • 画面上のバランス
      • 面白みと矛盾することが多いのですが、画面上でバランスが良く、自然な印象を与えるものにすることも大切です。用紙の上下左右のバランスだけでなく、画面内に発生するイリュージョンとしての空間の中でのバランス感覚も重要です。つまり、上下左右だけでなくて前後関係も意識するということです。前後の展開を含み、奥行き感、空間感がある構成が基本的には良いといえます。
      • バランスの良さを重視するべきか、面白みを重視すべきか、ということを常に考えてモチーフは構成されなくてはなりません。もちろん良い作品というのは、面白くかつ自然である、つまり絶妙のバランスを保っているものであるということになります。
    • 描きやすさ
      • これもまた面白みと矛盾することが多いのですが、あまり複雑過ぎない、描きやすい構成も求められます。制限時間、自分の技術力と相談しながら、可能な範囲の面白い画面にとどめないと、仕上がりが雑になったり、未完成に終わる結果となります。
    • 正確な想定
      • りんごに外接する立方体~直方体を想定し、その上面を、想定の立方体の上面と、机面の間の適切な高さにある面としてイメージしてみましょう。3つの高さの関係を把握し、自分の視点からの見下ろし方の違いを客観的にイメージすることが大切です。

■導入動画

サイズ縮小版
同内容の動画で大きさを縮小し軽くした物です。上の動画が再生されない場合こちらを開いてみて下さい。

担当:坂口 庄平
※音が出ます。再生する際にはボリュームにお気をつけください。

動画が見られない場合はまずこちらのページを見て再生環境を確認して下さい。
不明な場合は京都アートスクールまでお知らせください。

参考作例

参考作例には一部異なるモチーフの作品が含まれています。