- 問題
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- 制作条件
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- 立体は、中身のつまった一辺20cmの立方体に、なんらかの方法で穴をあけるか、あるいは切り込みを入れた状態に見えること。穴、切り込みの数は自由。
- 穴、切り込みは立方体を貫通していること。
(穴、切り込みが反対側の面まで届いていること)
- 穴、切り込み面には、必ず曲面があること。
- 穴、切り込み面に、もみ紙を使ってもよい。
- 立体は台板に固定しません。
- 制作材料
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- B3 KMKケント紙 4枚
- ダンボール板 35x35cm(台板)
- 制作用具
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- 制作時間
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- 課題テーマ
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- 解説
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- 1)条件から発想する立体構成
- 2)ケント紙による造形
- 1)条件から発想する立体構成
条件に違反していないことは最低条件です。その上で、立体としての魅力、意外性など、各自の創意工夫が求められます。
- 解釈、調査
まずは、条件の許す範囲を確認する。例えば、条件の中に「閉鎖立体に限定する」という言葉はありませんが、構成された立体が元々「中身のつまった立方体」であるためには、作品は閉鎖立体でなくてはなりません。
- 発想
いろいろな発想の方向性があります。例えば、条件に対する意外な答えを提出する(アイデア勝負的方向性)、条件をふまえた上で、材料の特性も活かしながら、立体/空間構成としての魅力を持たせることを重視する(立体/空間表現を重視する方向性)など。
スケッチブックにスケッチしながら発想しましょう。
- 2)ケント紙による造形
白く均質なケント紙は加工精度の差が目立ちやすいといえます。カッティング、接着の技術が求められます。しかし、まずは慣れることです。難しい形にも積極的にトライして下さい。
- カッティング
カッティングに使える定規の側を間違えないこと。
(片側は線を引くため、片側はカット時にナイフを当てるため)
カッターナイフとはさみを状況に応じて使い分けること。
カッターナイフ、はさみが立体構成に対応可能なレベルのものか確認すること。
- 接着
使用する面と一体ののりしろが良いのか、別にのりしろをつくるべきか、状況に応じて使い分けること。
- 補強
しっかりした立方体をつくるためには、立方体各面のうち、穴や切り込みがない面に簡単な補強をしましょう。一辺20cm程度の大きさであれば、L字に折り曲げたケント紙を貼るだけでも十分でしょう。
■導入動画
NET通信実技コースでも同じ課題を制作しています。NET導入動画を参考に予習をしましょう。
サイズ縮小版
同内容の動画で大きさを縮小し軽くした物です。上の動画が再生されない場合こちらを開いてみて下さい。
担当:原田 昌典/上杉 宏嗣
※音が出ます。再生する際にはボリュームにお気をつけください。
動画が見られない場合はまずこちらのページを見て再生環境を確認して下さい。
どうしても分からない場合は京都アートスクールまでお知らせください。