○文字の表現「1.メタモルフォーセスの技法に学ぶ」
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まず、図像を別の紙に移したり、形を変型する場面を想像してみよう。どのようにするか。
下図は、アルファベットの「a」を2倍にしたり、変形したところです。
図1
同じ大きさに→
このくらいはデッサン経験のある人であればできる範囲でしょう。
図2
拡大する→
比較的単純な「a」の形であるが、同じ形のまま拡大するのはけっこう難しいです。
「a」にグリッドをかぶせ、グリッドと「a」の交差する部分に赤点をつけていく。
←クリックすると大きくなります。
図3
拡大する→
拡大したグリッド上にも同じような赤点をつけ、赤点と赤点をスムーズな曲線で結んでいくと正確な拡大「a」が得られます。
図4
変型する→
斜に押しつぶされた「a」を描くとなると、もはや不可能に近いです。
図5
グリッドを
利用して変形→
これも、グリッドを利用すると比較的簡単に歪ませることができます。
理解できたでしょうか。
メタモルフォーセスとは、図像が置かれた平面を縦横軸上の位置関係の中で把握し、軸自体を変型させることで、図像を変型するという方法です。これを、デッサンの現場で利用するにあたっては、文字が置かれた面の歪みを把握する課程が先行することになります。
図6
1点透視法→
これも、グリッドを利用すると比較的簡単に歪ませることができます。
文字(形)は面に乗っています。まずは、面を把握しましょう。
面を捉えることで、文字(形)は捉えられます。
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