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○色の三属性 色相・明度・彩度

1、色相
 色相とは色味のことであり、色という言葉から最も普通に想像されるものである。例えば、赤色、黄色、緑色、青色などである。、日常的に使う色の名前と同じに思えるが、そういった色の名前の中には、明度や彩度に関する定義が含まれているものもあり、それらは色相名ではない。
 例えば、レモン色は色相名ではない。レモン色は、色相としての黄色の明度を少し上げ、同時に彩度が少し下がった状態での色ある(図A)。以下に示す色相環上では、黄色とレモン色は同色相ということになり、レモン色という色相は存在しないことになる。

図A
 色は光りの効果である。光りの実体は電磁波である。電磁波には波長があり、人間の目が感知できるのは400nm〜700nmの波長の電磁波である。波長が最も長い赤から最も短い紫まで直線上の段階的変化として表すことができる(図B)。
 プリズムを使って太陽光線を分解すれば実際に見ることができる(図C)。

図B
図C

 さらに、最も波長の短い紫と波長の長い赤をつなげた環として、段階的に変化していく色相環をつくることができる(図D)。色相環を利用すると、色のルールがよくわかる。色相環を利用すれば、色相が定義できるだけでなく、近似色相を利用したり、対比色相を利用した構成などをするときに便利である。

図D

・色相環を用いた色調の定義

・色相対比を主とした配色

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