○色の三属性 色相・明度・彩度

3、彩度
 色の鮮やかさの度合いである。絵具を用いた混色では、彩度を上げるということはできない。絵具から出た色が最も高彩度な状態(純色)であり、彩度の調整は彩度を下げていくことでしかない。彩度を低下させるには様々な方法があるが、主に無彩色をまぜ合わせる方法と有彩色をまぜ合わせる方法に大別される。無彩色を混ぜることで彩度を調整するのは簡単であるが、有彩色どうしを混色して、適度な彩度を得るのは高度な技術が必要である。それが身につけば、色彩構成のレベルはかなり高くなったといえる。


・絵具の混色による彩度の変化 (元色+追加色→混色後)
無彩色による彩度低下
→白の混色。明度が上がりながら彩度も下がる。明澄化と呼ぶ。
→灰色の混色。元の色と同じ明度の灰色を混ぜると、明度は変化せず彩度だけ下がる。
→黒の混色。明度が下がりながら彩度も下がる。暗濁化と呼ぶ。
→類似色の混色。彩度低下はあまり起こらない。
彩度低下は強い。
彩度低下は最も強い。等量混合であれば、理論上はニュートラルグレーとなるが、実際にはある程度の色味の残ったグレーとなる。

・彩度対比を主とした配色

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