1)立体構成 --------- 主に材料を用いた構成 |
材料が持つ形態と材質を生かして構成する。形態と材質を分けて理解することが重要。 |
材料の材質 |
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絵画にとっての絵具や鉛筆、木炭がそうであるように、大概の立体構成材料も、材料として特化したものが使われる。例えば、粘土、ケント紙、スチレンボード、などがそうである。しかし、絵具ほどの抽象性を備えた材質は少ない。絵具の色を見て、どの石からそれが作られたのか分かる人は少ないだろうし、絵具の色を見て、日常品を連想することはまずあり得ない。しかし、段ボールは確かに、30cm×30cmにカットされてたりするのだが、それでも、梱包用の段ボールと質的にはなんら変わりないし、角材も、日頃使う割り箸とそう変わるものでもない。つまり、立体の材料は、日常品とそう変わらないということである。立体の材料は、均質にまぜられた絵具と比べると、あらかじめ備わった、それ自体の表情やイメージが極端に強いということがいえる。それゆえ、その表情なり、イメージなりをよく理解し、生かす方向で利用することが求められる。また、安易に、それを利用して、素材そのものの提示に終わってしまわないように注意することも必要である。
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材料の形態 |
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点・線・面・量(塊)に大きくわけられる。
実際には点的な材料は少ないので、通常、線材、面材、塊材の3種類に分けられる。 |
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面材 |
画用紙、ケント紙、イラストボード、和紙、コピー紙、段ボール、リップルボード、ケントボード、アルミ板、アルミホイル、スチレンボード |
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塊材 |
水粘土、油土、紙粘土、石膏、発泡スチロール塊、スタイロフォーム |
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資料 |
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